テレビやパソコンをキレイに撮影!モアレの対処法
テレビやパソコンをスマートフォンで撮影した際に起きてしまう縞模様、アレの対処法をご紹介します。
本日は”モアレ”というもの、またその対処の仕方についてご紹介したいと思います。
皆さんもスマートフォンでパソコンやテレビを撮影して、その際に縞模様が出てしまったという経験をされたことがある方、多いんじゃないかと思いますけども、モアレというのはですね、まさにその縞模様のことになりまして、こちらにあるようにモアレの例ということで、ストライプの形が少し角度をずらして重なると、この部分に波の模様が出てしまうというような、こういったものがモアレということになります。
こちらは横線のストライプですけども、網目模様ですとか、パソコンやモニターディスプレイのように、ドットが敷き詰められたものについても同じ現象が起きます。
ですのでパソコンやテレビのディスプレイをスマートフォンで撮影した時に、それぞれのドットが干渉して波の模様が出てしまうと、簡単に言うとそのようなことになります。
本日はこういったモアレを解消する方法についてお話しさせていただきますので、ぜひ最後までご覧になってください。
ただいまiPhoneでこの70インチのモニターを撮影しています。
これが少し近づいていってみますと、あるところでこのようにモアレが発生してしまっています。
この解消法ですけども、スマートフォンに関しましては基本的にやはり距離や角度が重要な要素となります。
先ほど遠いときにはなかったモアレが近づくと出てきましたが、また少し近づくと目立たなくなったりということがありますので、まず距離についてモアレが出ない位置を探っていただくということが重要になります。
そして続いては角度ですね。
このモニターに対して、このように斜めのあたりから撮影すると、またモアレが出たり出なかったりということになろうかと思います。
ですので、距離そして角度ということで、まあ根本的なモアレの解消方法ではないんですけども、これらを工夫して撮ってあげるといいかと思います。
また少し離れていると、やはりモアレが出づらいですので、このように離れた位置から、例えば倍率を上げて撮るなどするというのも一つです。
このようにディスプレイの方近づいていきますと、やはりあるところでこのようにモアレが出てきてしまっています。
こちらにつきましても、一番はやはり距離ですとか角度となるという部分は同じかと思いますけども、それ以外の方法が実はありまして、モアレが激しい部分までまず一旦ズームをして、このあたりですかね、この辺りで少しだけフォーカスをずらします。
お分かりでしょうか。
先ほどまできちんとフォーカスを合わせていたんですけども、手動で少しだけフォーカスをずらしました。
今こちらがキレイにフォーカスが合っている状態なんですが、少しフォーカスをずらすということで、モアレの方がかなり軽減されているのがおわかりかと思います。
少しずらしても距離等によってはこのように出てしまっていますが、また少しフォーカスで調整してあげると
モアレを消すことができます。
ですので、よその会場で例えばセミナー等の撮影であると、この70インチモニターが大きなスクリーンに投影されたプロジェクターの画だったりするんですが、このカメラがあまりこのプロジェクターに映っている資料の細部を映すものでなく、いわゆる引きですね、ルーズな画で撮っているカメラであれば、ちょっとだけフォーカスをずらすということをするだけで、さほど画質に影響なくモアレを軽減することができます。
またスクリーンにプロジェクターで投影しているような場合は、同じ原理なんですけども、プロジェクターのフォーカスを少しずらしてあげるということでモアレを回避することができます。
これにつきましては、カメラで撮っていなくても、スクリーンの表面にある微細な網目模様とプロジェクターが映しているドットが干渉して、同じくモアレができてしまうということもありますので、その場合はプロジェクターを少しだけピントをずらす、フォーカスをずらすということで、このモアレを解消するということができます。
はい、いかがでしたでしょうか。
このようにモアレを除去する方法として、距離ですとか、あとは角度、それからフォーカス、ピントを少しぼかすという方法で除去することができます。
スマートフォンであっても、フォーカスをロックできる、被写体との距離を少しずらした状態で固定しておくことができるようなものであれば、例えばパソコンの画面を撮影する際に、その少し手前に掌を置いていて、その掌にフォーカスを合わせた状態でその掌をどけることで、ややピントがずれた状態でもモアレを回避すると、そういった方法もあります。
どうしてもパソコンやテレビなど、固定でその画面を撮りたいというような場合はこの方法が使えますが、映り込んでしまったものが少しモアレが出ているというのはどうしても対処が難しい問題ではありますが、ぜひ撮影するとき等、この点を留意していただいて、キレイにディスプレイが撮影できるように心がけてみてください。
ありがとうございました。